わらにもすがる思いで…コロナ直撃、詐欺や融資にご注意

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笠井哲也
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 新型コロナウイルスの影響で収入が減ったり、仕事を失ったりしてお金に困る人が増えた。その苦境につけいるように新手の詐欺や融資話が次々と出ている。給料ファクタリング、個人間融資、特別定額給付金詐欺……。一つでも知らない言葉がある方は記事を読み進めて手口を知り、ご注意を。

【動画】コロナ禍で収入減、借金・・・生活を守るポイントと注意点は

 感染が広がり出した春先ごろまで被害が多く出たのは、給料ファクタリング。「給料の前払い」「ブラックでもOK!」。そんなうたい文句で広がった。

 ファクタリングとは企業間でみられる資金繰り法。ある商品の販売代金を受け取る権利(売り掛け債権)をほかの会社へ売って、代金を本来の受取日より早く現金化する手法だ。

 この方法を給料に「応用」したのが給料ファクタリング。働く人が会社から給料を受け取る権利を、「債権」として給料日前に業者へ売り、現金化する。受取額は給料より低い額で、差額は業者の「手数料」としてもうけになる。給料日にもらうお金を前借りした格好になる。

 東京都内の50代男性は2月上旬、ネット上で見つけた業者に5万円分の買い取りを頼んだ。2万9450円を受け取り、20日後に給料から5万円払う契約だった。差額は手数料で、年利換算で700%超だが「他にも借金があり、そこしか頼れなかった。わらにもすがる思いだった」と言う。

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 20日後、2万円を返すのが…

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