「怖い」からこそ安全に 死にかけた経験が高めた意識

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佐藤英彬
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凄腕しごとにん

中日本ハイウェイ・パトロール名古屋

名古屋基地副隊長 藤井健太郎さん(41)

 事故に故障車、落下物……。高速道路でトラブルが発生したら、いの一番に現場へと駆けつける。ドライバーの安全を確保した上で、他の車が巻き込まれないように交通誘導し、落下物があれば回収する。

 中日本ハイウェイ・パトロール名古屋は中日本高速道路の子会社で、東海・北陸・甲信越・近畿の高速道路の路上対応を担う。「日本の大動脈」である東名高速道路をはじめ、中央自動車道、東名阪自動車道など名だたる14路線を所管。その交通管理隊員として、仲間と24時間体制で管内をパトロールしながら、1千回超も現場に急行してきた。これまでパトロールカーで走った距離は地球24周分(約96万キロ)に上る。

 対処する「落下物」は荷台のシートや破損したタイヤの一部などが多いが、時にはイベント会場などで使われる簡易トイレが落ちていたり、路上にペットのトイプードルが迷い込んできたりしたことも。ほかにも、のり面に群がる30匹以上の野生のサルを追い返したり、自ら網を持ってキツネを追い回したりしたこともある。

契機になった10年前の経験

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 降り立った高速道路では、す…

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