夏旅「安心・近い・短い」に脚光、新しい旅行様式じわり

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三浦惇平 小原智恵
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 都道府県をまたぐ移動の自粛要請が解除され、観光業界がツアー再開に動き出した。感染防止対策を重ねる「新しい旅行様式」で、安心して楽しんでもらおうと模索する。ただ、新たな感染者の確認が東京を中心に相次いでいる。遠出を控えがちな今年の夏は例年以上に「安心・近い・短い」の旅が注目されている。

 「検温へのご協力をお願いいたします」。6月28日昼、岐阜県関ケ原町のレストラン。食事を終えたバスツアーの客に、同行するスタッフが呼びかけた。マスク姿の客たちはスタッフの持つ検温器で額を検温し、バスに乗り込んだ。

 愛知バス(名古屋市)が約4カ月ぶりに再開したツアー初日の一幕だ。約150人が参加し、愛知県内を朝出発し、琵琶湖や彦根を日帰りで巡った。

バスツアー、席間引き再開

 ツアー再開に先立ち、スタッフが立ち寄り先を下見し、密集する場所がないかを確認した。車内で密集しないよう、グループごとに前後の席を空け、1人での参加者には2席を用意。通常ならバス4台を使う規模だが、もう1台増やした。立ち寄り地点でバスに乗る度に参加者に検温をお願いし、出入り口には消毒液も置いた。

記事後半で東海3県の自治体の観光への支援の動きや、ツアーを約4カ月ぶりに再開した愛知バスの都筑真弘社長の談話を紹介しています。

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 愛知バスは3~5月のツアー…

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