都内感染「20~30代が運び屋」 医療現場には異変も

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 「第1波」の流行拡大期、都内で初めて1日の新規感染者が100人を超えたのは4月4日。6日後には倍近い199人に達した。この時期には医療現場はすでに逼迫(ひっぱく)し、必要な人がPCR検査を受けられない事態が続いた。4月は20~30代が36%、60代以上は28%と、幅広い世代が感染していた。

 現在の感染者の特徴で4月と異なるのは、若者が目立つことだ。都内の6月の感染者994人の7割は20~30代。60代以上は1割ほどだ。都が積極的なPCR検査を勧めていることもあり、最近は接客するホストクラブの従業員やその客といった「夜の街」の関係者が4割を占める。若い人は比較的重症化しづらいとされる。都の発表では、新型コロナの重症者は7月2日時点で9人だ。

 堀賢・順天堂大教授(感染制御学)は「以前は症状がある人が保健所を通じて検査をしていたが、今はホストクラブの従業員らが症状がなくても集団で検査を受けている。今回の100人超えは、4月と意味合いは違う」と話す。その一方で「感染拡大基調であることは間違いない」と懸念する。

 「20~30代がウイルスの運び屋になって、周りの世代に持ち出そうとしているのが今の段階だ。家庭内などで上の世代に広がる前に対策をとらなければ、手遅れになる」

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 2日の都の緊急会見に臨んだ…

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