オンラインお座敷、「ならでは」の新芸も 岐阜から発信
松永佳伸
岐阜市の芸舞妓(げいまいこ)団体「鳳川伎連(ほうせんぎれん)」が6月から、花柳界の雰囲気を自宅で楽しめる「オンラインお座敷遊び」を始めた。新型コロナウイルスの影響で宴席などが減るなか、同団体代表で幇間(ほうかん)(男性芸者)の喜久次さん(50)は「新たなおもてなしの一つとして広めていきたい」と話す。
5月中旬、試験的に開いたオンライン宴席が岐阜市玉井町の古民家の2階であった。オンライン会議システム「Zoom」を使い、岐阜や東京のなじみ客ら10人が画面の中で顔を合わせた。
喜久次さんと舞妓の喜(き)りんさん(20)がパソコンのカメラに向かってあいさつ。岐阜の花柳界や舞妓の衣装の解説に続いて、金びょうぶの前で長良川鵜飼(うかい)を題材にした小唄「かざをりゑぼし」に乗せ、舞踊が披露されると、画面の向こうから大きな拍手が起きた。
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