岩手)路線価 盛岡など3地点で上昇 北上は初の上昇
大西英正
仙台国税局は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年の路線価を公表した。岩手県内の最高価格は盛岡市大通2丁目の「大通り」で、1平方メートルあたり25万円と前年より2%上昇。北上市では記録の残る1999年以降で初めて最高路線価が上昇に転じた。ただ、評価は1月1日時点のため、新型コロナウイルスの影響は反映されていない。
県内の標準宅地の平均変動率は0・3%下落。11年連続で下がったものの、下落幅は震災直後の2012年の6・0%以降おおむね小さくなってきている。
最高路線価は県内9税務署管内のうち盛岡、花巻、釜石の3地点で前年より上昇した。花巻管内では北上市で4万6千円となり4・5%上昇。半導体大手キオクシアの新工場進出により、JR北上駅近くに大型マンションやオフィスビルなどの整備が進む。花巻と釜石道で結ばれ、ラグビーワールドカップの開催地となった釜石市では2%上昇した。一方、大船渡、水沢、久慈管内は下落した。
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