コロナ禍でロボット新時代 消毒やPCR検査に大活躍

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西尾邦明
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 新型コロナウイルスにロボットと立ち向かえ! 病院やホテルなど、いろんな場所でロボットが活躍する機会が増えている。人手不足を背景に工場を中心に市場が広がってきたが、そこに「感染症予防」という新たな価値が加わった。ロボットが日常に溶け込む新時代が、幕を開ける。

 蛍光灯のような棒を突き立てたロボットが、青白い光を放ちながら病院の中をうろうろ――。オムロンが開発した消毒ロボットは、四方に強力な紫外線を出してウイルスや細菌を殺す。自動で作った院内マップをもとに、障害物をよけながら、くまなく作業する。

 医療系の取引先などと4月に共同開発したもので、すでにフランスカナダなど10カ国以上に納入した。工場で荷物を運ぶロボットを改造して短期間で完成させた自信作。値段は700万円ほどで、スーパーからも引き合いがある。日本でも発売に向けて準備中だ。

 担当者は「特に病院は人手のひっぱくに加え、消毒作業者の二次感染リスクもあり、ロボットの利用ニーズは高い」と話す。

 医療ロボットを手がけるメディカロイド(神戸市)は、PCR検査の検体採取をするロボットを開発中だ。鼻の奥に綿棒を差し込む動作を医療従事者のかわりにやってくれる。これで患者のくしゃみで二次感染する恐れがなくなるという。秋にも実用化する。

 身近な場所でもロボットを活用した「非接触」のサービスが進んでいる。

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