「立ち会議」っていいっすね 専用テーブルに意外な機能
市役所職員と家具メーカーのコラボによる新しいテーブルが発売されることになった。市職員がテーブルに求めた機能は、開発者にとっては意外なものだったという。
北海道江別市に工場がある家具製造販売のイチムラ(本社・札幌市)と江別市が共同開発したスタンディングテーブル「E―model table」。一般発売が決まり、6月30日に江別市役所で披露された。江別市では職員の健康増進と会議の効率化のため、椅子に座らない「立ち会議」を推進中。イチムラは立ち会議用テーブルの試作品を提供し、1年間使った職員らの意見を反映して製品化した。
名称「E―model」の由来はEbetsu(江別)、Efficiency(効率)、Eco(環境配慮)、Emergency(災害対応)、Easy(使いやすい)の五つのEだ。「他社製品にありそうでなかった部分を取り入れた」とイチムラ設計部開発室の太田昌宏チームリーダーは話す。
電動で昇降するテーブルの天板は、ペンで書き込めるホワイトボード。マグネットで紙を留めておくこともできる。会議が長時間化しないよう、天板の角にはアラームが鳴るタイマーを埋め込んだ。
開発プロジェクトに加わった江別市企画課の大槻宏明係長は「椅子を使わない立ち会議は出入りがスムーズなので、短い会議を頻繁に行うスタイルに変わってきた」と仕事への影響を話す。
ただ、開発は一筋縄ではいかなかった。イチムラでは市職員から寄せられた、相反するものも含む大量の要望をどう消化するか悩んだという。
中でも大きかったのが「自社…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら