「伝説」の司会者から伝授 ピーター・バラカンの心掛け

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西正之
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 テレビやラジオでおなじみのピーター・バラカンさん(68)は、ロンドンから来日して今年で46年。ラジオのDJとして活動を始めてからは、40年の節目だ。今実感するのは、どんな仕事をするにも、一番大事なのは信頼だということ。それはシンプルな心掛けで築けるのだと、来日早々教えてくれた音楽業界の先輩がいた。その心掛けとは?

 音楽出版社の国際部で仕事を始めて半年もたたない頃、知人のレコード会社の制作担当者に酒席に誘われ、来日中の米国人を紹介された。チップ・マンク(Chip Monck)。今や伝説となった1969年の大規模な野外コンサート「ウッドストック・フェスティバル」の照明ディレクターで、司会進行も担当した人物だ。

 「当時のアルバムのジャケットに、その印象的な名前がクレジットされていたから、あの人か、とすぐにわかりました」

 どういういきさつだったか記憶のかなただが、彼は初対面のバラカン青年にこう語りかけた。

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 「これからこの業界でやって…

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