政治的恣意、排除のはずが…変わる吉村知事のコロナ対応

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多鹿ちなみ 笹川翔平
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 新型コロナウイルスに対する大阪府吉村洋文知事の対応に変化が生じている。今春の感染拡大期は事前に分かりやすい指標を掲げ、政治的な恣意(しい)性を排する「大阪モデル」などを示してきた。感染が再拡大する今、モデルの指標を急に変更したり、自ら「科学的根拠がない」という「5人以上の飲み会自粛」を掲げたり、「政治判断」とする場面が増えている。

 府内の新規感染者が当時の過去最多となる155人にのぼった今月28日。吉村知事は3回目となる「大阪モデル」の基準変更を決めた。もともとの「黄信号」は警戒を求めるだけだったが、新しく「黄信号2」の基準を設定。一部施設に休業を求める条件を決めた。吉村知事は「赤に近づいた黄だよね、という判断をすべきだと思った」と語った。

 「大阪モデル」はもともと、分かりやすい指標を事前に公表して、政治的な恣意性を排除するのが特徴だった。吉村知事自身「具体的な数値や割合を出して、判断ができるだけ恣意的にならないように」(5月15日、記者団に)と説明してきた。感染拡大を警戒する具体的な目安を政府が示さないなか、吉村知事が全国的に注目を集めるきっかけになった。

 しかし、感染者が少ないのに…

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