6月の都内感染者、目立つ若者 隣県への感染拡大じわり

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 東京都内の新規感染者は30日まで5日連続で50人を超えた。若者の感染が目立ち、隣県での感染確認につながるケースも出ている。

 感染者が急増した4月、都内の感染者は20~50代が17~18%を占めた。6月は20代が約46%、30代が約24%で大半が若者だ。そばで接客するホストクラブなど「夜の街」で感染者集団(クラスター)が発生している影響が大きい。30日までの1週間をみると、感染者386人のうち約4割にあたる167人が夜の街での感染だという。

 厚生労働省は5月末、都道府県に濃厚接触者をすべて検査の対象とするよう求めた。都内では新宿区が夜の街で見つかった感染者と濃厚接触した人たちにも積極的な調査を進めている。1週間の感染者のうち、約49%が濃厚接触者だった。

 一方、約50%にあたる194人の感染経路はわかっていない。国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「経路不明の割合が高いことは心配だ。若者以上に高齢者が経路不明の感染をしていた場合は注意が必要だ。地域で感染が広がっている可能性がある。患者の情報を行政や医療関係者の間で速やかに共有できると、検査強化などの対策を打てる」と話す。専門家会議の脇田隆字座長も24日の会見で「リンクが追えない感染者が多く見つかるということは、見えないクラスターが存在していることを意味する」と指摘。市中の感染拡大の強い警戒感を示した。

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■他県へ運んでしまう事例が次…

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