募る将来不安、高まる投資熱 スクールも活況に

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笠井哲也
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 20~40代の働く世代の「投資熱」が高まっている。株式投資のための証券口座の開設が急増し、投資セミナーには申し込みが殺到。不動産投資への問い合わせも右肩上がりをつづける。昨年の「老後2千万円問題」に、新型コロナウイルスの感染拡大で将来不安に拍車がかかり、お金を増やしたいという気持ちが強まっているようだ。

 5月末、東京都内の40代会社員女性から来たメールの文面からは少し興奮した様子が読み取れた。「底からの波に乗れて、だいぶ利益が出ました。一気に売買を増やしています」

 2月に世界的に株価が急落した際、女性は「慌てふためいていた」。保有株の半分を手放し、8万円の損を出した。それが日経平均株価が上昇に転じた4月から5月末で11万円の利益を得たという。日経平均は6月8日には2万3千円台へ回復し、ほぼ「コロナ前」の水準に戻った。2月以降つづいていた、買った時の株価の方が現在の価格よりも高い「評価損」も、評価益に変わったという。

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 女性が株式投資を始めたのは…

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