岩手)宮沢賢治の教え糧に人材育成 花巻農業高校

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上地一姫
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 宮沢賢治が前身の稗貫(ひえぬき)農学校で教壇に立ったこともある岩手県の花巻農業高校(楳原健校長・310人)。賢治の教え「愛と慈しみの農業教育」を引き継ぎながら専門知識を身につけ、時代の変化にも即応できる人材の育成に取り組んでいる。

 学校の農場にある約5万3千平方メートルの水田で、植えたばかりの稲が風に揺れる。「陸羽132号」という品種で、冷害に強いことから、賢治も栽培を推奨していた。かつて食糧難を救ったいきさつを生徒たちに知ってもらうため、毎年生産している。

 生物科学科の生徒たちはそのほか、酒米やもち米を含め4種類の米を育てており、田中瑠莉さん(3年)は「いろんな種類を自分で育てることで、生産者の苦労やありがたみをより感じるようになった」と話す。

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 「花農」の愛称で親しまれて…

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