「塚田農場を10年で卒業」運営会社社長めざす脱居酒屋
居酒屋「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニーの米山久社長が朝日新聞の取材に答え、店の業態転換を進めて「10年で居酒屋を卒業する」と述べた。新型コロナウイルスの影響で居酒屋離れが加速すると見込み、6月には東京・渋谷に新ブランドとなる地鶏料理の専門店を相次いで出した。主なやり取りは次の通り。
飲み放題はいらない
――塚田農場を専門店につくりかえていますね。
「塚田農場は100店舗を超えたところで、『安く飲めるチェーン店』と思われてしまいました。そして客層が本当のターゲットである大人の消費者からずれてしまいました。それを戻していきます」
「これからは宴会はなくなり、飲み放題はいらなくなる。『一気に酔えればいい』より、『ちゃんとしたお酒をたしなむ』といった、味わう方向へいくと思います。我々も居酒屋から卒業していかないといけません」
――まず渋谷に地鶏の専門店を集中出店しました。
「今まで、渋谷には塚田農場が5店舗ありましたが、お客さまは月1回、ひとつの店へ行くだけでした。これが新しい『地どり屋つかだ』『焼鳥つかだ』『つかだ食堂』があると、月2、3回の来店動機をつくれます。一人のお客さまに複数のブランドを楽しんでもらうのが新戦略の『ファンマーケティング構想』です。渋谷のモデルを東京・池袋や横浜などに増やしていきたい」
「今後は塚田農場を年5~1…
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