河井夫妻からの現金受領、一転認める市長や県議相次ぐ

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 首長に広島県議、広島市議……。昨年の参院選をめぐり、前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)夫妻が公職選挙法違反容疑で逮捕された事件で、逮捕容疑で現金配布先として記された94人の内訳が明らかになった。夫妻逮捕から25日で1週間。これまで否定していたが、一転して認める関係者も相次ぐ。事件の余波が、広がっている。

現金受領、次々と認める

 「誠に申し訳なく思っている」。24日午前、広島県議会の議会棟。これまでの取材に現金受領は「ない」と否定してきた元県議会議長の奥原信也県議(77)が報道陣に受領を認めた。

 克行議員と参院議員の案里容疑者(46)=同容疑で逮捕=から受け取った現金は計200万円で、うち150万円は政治団体間の寄付として処理し、政治資金収支報告書を修正した旨を説明。一方、票のとりまとめは依頼されていないと主張した。奥原県議は朝日新聞の取材にこう明かした。「(克行議員が)勝手に持ってきたんじゃ」

 現金配布先として記された94人の中に、誰が含まれているのか――。夫妻の地元・広島では関係者が戦々恐々としている。朝日新聞の調査報道では、夫妻が現金を持参してきたと認めたのは首長や地方議員(いずれも元職含む)ら計36人。このほか当初は認めなかった受領について夫妻の逮捕後、一転して認める関係者が相次いでいる。

河井夫妻の買収容疑で、関係者が相次いで現金受領を認めています。買収の意図を否認している夫妻ですが、捜査を続ける東京地検の幹部は立証に自信をのぞかせています。

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 克行議員の地元の広島3区…

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