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河井夫妻、政治家42人に1810万円 買収容疑の全容

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 参院議員の河井案里容疑者(46)=自民党を離党=が初当選した昨年7月の参院選をめぐる公職選挙法違反(買収)容疑事件で、逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)=同=が94人に渡したとされる計約2570万円のうち、7割にあたる約1810万円が自民党系の地元政治家42人への提供だったことが東京地検特捜部の調べでわかった。残りは後援会関係者46人に約390万円、選挙スタッフ6人に約370万円が渡っていたという。逮捕容疑の全容が判明した。

 克行議員は現金を渡す際、「案里が参院選に出るのでよろしく」などと、買収の趣旨を直接的に示したとみられるケースが複数あることも特捜部などの調べで新たにわかった。

 特捜部は18日、夫妻を逮捕。発表された容疑内容では、克行議員は昨年3月下旬から8月上旬、案里議員を当選させる目的で、94人に121回にわたり計約2570万円を渡し、案里議員は克行議員と共謀し、このうち5回計170万円を5人に渡したとされる。法務省によると、法相経験者の逮捕は戦後初めて。

 特捜部の調べに対し、夫妻は買収容疑を否認。94人の大半は買収目的と認識した上で、現金を受け取ったことを認めているという。

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 特捜部などの調べによると…

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