中学校に携帯持ち込み、条件付きで容認 文科省が見直し

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宮崎亮 宮坂麻子 矢島大輔 長富由希子
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 文部科学省は24日、原則禁止としてきた中学生によるスマートフォンや携帯電話の学校への持ち込みを、条件付きで認めると決めた。7月中にも全国の教育委員会などに通知し、「生徒が自らを律することができるようなルール」を生徒と保護者、学校で協議して作るよう求める。

 文科省は2009年の通知で「小中学校は持ち込みを原則禁止」とし、例外的に認める条件を「携帯電話を緊急の連絡手段とせざるを得ない場合などやむを得ない事情」で保護者が申請した場合、としていた。

 しかし、緊急時の有用性も考え、文科省は19年春から有識者会議で通知の見直しを議論。中学生の携帯の利用率の上昇や、部活動で帰宅が遅くなることを考慮し、①学校での管理方法や紛失時などの責任の所在を明確化②フィルタリング(閲覧制限)を保護者の責任で設定③学校や家庭が携帯電話の危険性や正しい使い方を指導――の条件付きで持ち込みを認めることにした。この3点について学校と生徒、保護者が合意した上でのルール作りを求める。

 小学生は原則禁止を維持しつつ、保護者の希望で例外的に認めることも考えられるとし、高校生は引き続き持ち込みを制限しない。

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