10種類の新しい鳥を発見 インドネシアの小さな島々で
米山正寛
チャールズ・ダーウィンと同時期に進化論の着想を得たとされるアルフレッド・ウォーレスゆかりのインドネシアの小さな島々から、10種類の新しい鳥が発見された。シンガポールとインドネシアの研究チームによる成果だ。鳥のようなよく知られた動物群で、限られた場所からこれほど新しい種類が見つかるのは異例のことと関心を集めている。
見つかったのは5種の新種と5種の新亜種とされる。いずれも分類としてはスズメ目(もく)に含まれる小鳥で、ウグイスやムシクイ、センニュウ、ツグミなどに近い仲間だ。
発見場所は、インドネシア東部のスラウェシ島沖にあるタリアブ島、ペレン島、バトゥダカ島という三つの小島。この付近は生物学的にアジアとオセアニアの接点にあたり、19世紀に探検したウォーレスにちなんで「ウォーレシア」とも呼ばれる地域だ。
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