勢い止まらぬ配信落語 コロナ禍で進化 映像用の演出も

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篠塚健一
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 コロナ禍で広がったオンライン落語。生の落語会が再開しても、その勢いは止まってはいない。

 「前例のない世の中です。好むと好まざるとに関わらず、リモート配信を使わなければ興行収益をあげられない時代に入った」

 約5カ月ぶりの独演会を7月23日、サンケイホールブリーゼ(大阪市北区)で開く桂米団治はそう語った。使えるのは912席のうち456席。亡き父・桂米朝以来の伝統ある「サンケイ独演会」を配信するのはもちろん初めて。「生の公演で満足できる興行が打てない今、リモート配信を使って新たな可能性を見いだしたい」と強調した。

 生の高座と配信の組み合わせは、小規模な寄席が先行している。講談師の旭堂小南陵(きょくどうこなんりょう)が代表の此花千鳥亭(此花区)では、月曜の昼席の観客を10人に制限。その模様をZoom(ズーム)(オンライン会議システム)で有料配信している。動楽亭(西成区)も24日にリモート寄席を始め、7月1日に再開する天満天神繁昌(はんじょう)亭(北区)も昼席を有料生配信する。

「映像落語」というジャンル

オンラインの進化

 自宅からの配信を余儀なくされ、試行錯誤の始まった「映像落語」も進化を続けている。

後半は

桂華紋さん、林家つる子さん、笑福亭たまさんの工夫とは。オンライン寄席に参加された方々の感想もお読み頂けます。

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 「すごい迫力ですね!目玉抜…

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