「100年先のため」異例の大改修 中国道が通行止め
狩野浩平
「100年先の安全・安心のために」。そんな触れ込みの大規模工事が、大阪府豊中市の中国自動車道で進んでいる。都市部を貫く大動脈が、昼も夜もすべて通行止めに。西日本高速道路(NEXCO西日本)は、同じような工事を来年度以降も計画している。夜間の工事現場を訪れた。(狩野浩平)
17日午後9時過ぎ、普段ならまだ多くの車が行き来する時間帯だが、中国道には工事車両しか見当たらない。新御堂筋(国道423号)と交差する高架橋「御堂筋橋」に、巨大なクレーン車が2台止めてあった。1台で最大で550トンを持ち上げられるという。
周辺の区間は1970年、大阪万博に合わせて開通した。50年が経ち、すっかり古くなった床板と橋桁を細かく切って、クレーンで新しいものに取り換える。60人が3交代で、24時間態勢で工事を進める。
そばには新しい「橋」が置かれていた。長さ13・3メートル、幅は5メートルあり、重さは30トン。従来のものより4ミリ厚い厚さ16ミリの鋼板の下に橋桁などが取り付けられ、クレーンでの持ち上げ作業を待っていた。
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