山形)作家の萌芽、高校のユゴー詩論に 井上ひさしさん

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石井力
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 山形県川西町出身の作家・劇作家の井上ひさしさんの没後10年を機に、企画展Ⅰ「旅はここから始まった 創作元年」が同町の遅筆堂文庫で開かれている。井上さんの中学時代の詩や高校時代の詩論、初期の創作ノートなどを展示しており、同文庫の遠藤敦子学芸員は「作家としての萌芽(ほうが)が垣間見える」と説明している。

 井上さんは2010年4月9日、75歳で亡くなった。同文庫は今年度、Ⅰ期からⅢ期まで年間を通した没後10年展を企画。Ⅰ期を4月から始める予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今月まで開始を延期していた。

 詩は、井上さんが一関中学校(岩手県一関市)の3年生の時のもの。「秋の色」と題し、秋の情景を描く。「うんうん」「ふらふら」など擬音語を駆使しており、小学生の頃から読んでいた宮沢賢治の影響がうかがえるという。

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 詩論は、仙台一高(仙台市)…

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