【朝日新聞ポッドキャスト】新型コロナとの戦い 世界の現場から@サンパウロ②
新型コロナウイルスの感染が拡大を続けるブラジルは、ボルソナーロ大統領の過激な言動も注目を集めています。感染者数の急増とどう関係しているのか、サンパウロ支局の岡田玄記者に聞きました。
ポッドキャストでは
ボルソナーロ大統領の暴走を許さない、ブラジルの底力を岡田玄記者が現地からリポートします。
Q ボルソナーロ大統領の言動が物議を醸していますね。
A 私からすると、平常運転という感じではあります。2018年の大統領選のときは、SNSで過激な発言を繰り返したので、ブラジルのトランプ、「トロピカル・トランプ」と呼ばれました。極右の元軍人で泡沫(ほうまつ)候補だったのが、左派政権の汚職を徹底的に責め立てて大統領にまで上り詰めました。元来、口は良くありません。
コロナは「ちょっとした風邪」、感染拡大は「ファンタジーだ」、「メディアのいつものやり方だ」。事態を軽視し、科学的知見を無視する発言を繰り返しています。死者が3万人を超えても、「人はいずれ死ぬ。宿命だ」と言い放ちました。
Q 州知事との対立を記事に書いていましたね。
A 各地で州知事が商業施設の営業停止を命じ、事実上の外出自粛を要請しました。ところが、ボルソナーロ氏は無視するよう市民に求めました。
中でもサンパウロは南米最大の都市で、経済の中心地です。経済団体とのビデオ会議でもサンパウロ州知事を名指しで非難。「州知事たちと真剣に戦わねばならない。これは戦争だ」と言って、経営者たちに営業再開を迫りました。
知事がボルソナーロ氏に近い…
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