通りがかった女性5人、見事な連携 意識不明の男性救う

有料記事

小林正典
[PR]

 新型コロナウイルスの感染が広がっていた4月、京都市下京区の路上で意識を失い突然倒れ、心肺停止となった50歳代の男性を、通行人の女性らが連携して助けた。そのかいあって、男性はその後ほとんど後遺症もなく回復し、社会復帰した。21日、女性5人に対し下京消防署長から感謝状が贈られた。

 同消防署などによると、4月1日午後6時15分ごろ、下京区のデパート「藤井大丸」近くの四条通の歩道で、男性が突然倒れた。通行人の介護福祉士、小長谷(おばせ)真由子さん(44)が見つけ、心臓マッサージを開始。「コロナのことなんて意識していなかった。命に関わるのではないかと必死だった」と振り返る。

 アルバイトの八木くるみさん(23)が、その場に自動体外式除細動器(AED)がないことに気づき、近くの藤井大丸に駆け込んで借りてきた。仕事帰りだった保育士の後藤奈美さん(21)と同僚の橋本夏海さん(23)が協力して男性にAEDを取り付け、電気ショックを実施。騒ぎに気づいた藤井大丸社員で看護師の岡沢安里さん(56)も心臓マッサージに加わった。

 通報から約5分後に到着した救急隊に引き継ぎ、男性は一命をとりとめた。八木さんは「ただただ安心した」。後藤さんも「役に立ててよかった」と語った。

ここから続き

 石井崇夫(たかお)署長(5…

この記事は有料記事です。残り73文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら