高校1年に熱中症が多いのは スポーツの専門家が分析

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聞き手 編集委員・中小路徹
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 今夏のスポーツの現場では、例年にも増して細心の熱中症対策が必要となる。新型コロナウイルスの影響による自粛期間が長かったためだ。中学・高校の運動部活動が再開する中、早稲田大の細川由梨・専任講師(アスレチックトレーニング専攻=31)に、熱中症防止のポイントを聞いた。

 ――運動部活動の熱中症対策にとって、大事なことは何でしょうか。

 日本の部活動で象徴的なのは、学年別にみた時、重大なけがや熱中症が高校1年生に多いことです。上級生に比べ、体が出来上がっていない面とともに、同じ休憩時間が与えられても十分に水分を摂取できない環境や、我慢してしまう雰囲気などがあるととらえられます。

 脱水の防止策は、「生徒がしっかり水を飲まなければだめだ」で終わってしまうことが少なくありません。そうではなく、水分補給のタイミングが確保できているか、効率的に水分補給できるように水をくみ置いておくウオータージャグの数が十分か、指導者が練習環境を見直すことが大事です。運動時間と休憩時間の比率が理にかなっているかなどを含め、指導者はソフト面に介入できることを再認識してほしいです。

 ――どう、暑さに慣れていけばいいのでしょうか。

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 日本には梅雨があるほか、暑…

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