「夫妻の逮捕不可欠」 検察決断、一時は逮捕許諾請求も

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 「東京地検と広島地検が一緒に捜査してきた」

 河井克行衆院議員(57)と妻の案里参院議員(46)の国会議員2人を買収容疑で逮捕した18日、東京地検の斎藤隆博次席検事は臨時会見を開き、広島と東京の地検による異例の捜査態勢をとったことを説明した。

 案里議員の陣営が車上運動員に高額な報酬を支払った事件の捜査に着手したのは広島地検だった。国会が開会する5日前の1月15日、夫妻の広島市の地元事務所を家宅捜索。国会開会中の3月3日に夫妻の秘書らを逮捕し、東京にある議員会館の事務所まで捜索した。

 選挙違反事件は、議員の地元が舞台になることが多い。東京にある国会議員の事務所を会期中に捜索するのは「異例」(検察幹部)だった。そこまでしたのは、国会議員による巨額の現金買収疑惑が見えてきたからだ。捜査の過程で、現金を配った疑いのある地元議員らの名前や金額が一覧になったリストを押収していた。

最高検が指揮、特捜検事投入

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 3月下旬に秘書らを起訴して…

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