安倍晋三首相は18日、首相官邸で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために求めてきた移動自粛の全面解除を表明した。国内の感染が一定の範囲に抑えられているとして、緊急事態宣言を全て解除した際に出した行程に沿い、19日から社会経済の活動水準を引き上げる。
宣言は5月25日に全国で解除されたが、政府は最後まで宣言対象だった東京や北海道など5都道県との不要不急の往来は慎重に検討するよう求めていた。活動水準の引き上げにより、ほかの都道府県から観光客を呼び込むことを認め、イベント開催制限も緩和。展示会やコンサートなどが最大1千人規模で開けるほか、プロスポーツをはじめとする全国的な人の移動を伴う大規模イベントも無観客から始めることができる。
各知事が行ってきた店舗などへの休業要請も原則なくなる。繁華街の接待を伴う飲食店やライブハウスなども、業界団体がつくった感染予防のガイドラインを守ることなどを条件に営業が認められる。
首相は会見で、「社会経済活動を犠牲とするこれまでのやり方は長続きしない。できる限り制限的でない手法で感染リスクをコントロールしながら、しっかりと経済を回していく」と述べた。宣言解除後、東京で1日40人前後の感染者が出る日もあるが、首相は「夜の街で検査を強化している。こうした検査強化は二次感染を防止する上で有効だ」との認識を示した。
■次の段階、7月10日にも…
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