宮城県気仙沼市の震災遺構・伝承館は、遺構として保存されている気仙沼向洋高校の旧校舎を撮影し、公式ウェブサイトで仮想現実(VR)として公開を始めた。

 4階建ての旧校舎は震災時、最上階まで津波に襲われて全壊。2019年3月に震災遺構・伝承館として開館した。VRでは「あの時」をとどめた旧校舎を、見学者として歩くようにたどれる。破壊された教室(1階)や窓を突き破って流れ込んだ車(3階)のほか、案内板の説明なども読むことができ、拡大・縮小も可能だ。

 新型コロナの影響で外出が控えられる中、自宅にいながらでも遺構を見学できないかと模索。一般社団法人「VR革新機構」(東京都千代田区)の協力を得て、休館していた4、5月の間に撮影したという。6月2日から再び開館。VRは年内いっぱいまで配信する予定だ。

 佐藤克美館長(52)は「遺構…

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