スマホに植物片の写真、捜査動く 巡査ら大麻所持容疑

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 大阪府警の20~22歳の男性巡査4人が府警の調査に対し、「大麻を吸った」などと説明していることが捜査関係者への取材でわかった。4人は警察学校の同期生らで、府警は交友関係にある同年代の警察官の間で大麻使用が広がっていたとみて捜査している。近く全員を懲戒処分にする。

 捜査関係者によると、4人のうちの1人は、大麻を自宅に隠し持っていたとする大麻取締法違反容疑で今月4日に逮捕された堺署地域課の蔵川涼太被告(22)=同罪で起訴。ほかの3人は別の警察署に勤務しているが、2018年4月に府警に採用された蔵川被告の警察学校での同期生らで、押収したスマートフォンの通信記録などから、大麻を使っていた疑いが浮かんだ。

 府警が個別に事情を聴いたところ、それぞれ大麻を使用したことを認め、一部は「蔵川被告が入手した大麻を分けた」との趣旨の説明もしたという。蔵川被告は勾留中で、3人は現在、自宅待機となっている。

 問題発覚のきっかけは、蔵川被告が職場内外で保険の勧誘をしていたという情報だった。上司が5月20日に事情を聴いた際、任意でスマホの中身を確認し、小さな袋に入った植物片の写真を見つけた。

 府警の取り調べに、蔵川被告は「今年に入ってから大麻を吸ったことがある」などと供述。大阪府岸和田市の自宅の家宅捜索で、袋入りの植物片0・16グラムが見つかり、鑑定で大麻と確認された。

 ほかの3人については、周囲から大麻が見つからず、保管したり譲り受けたりした証拠が供述以外に乏しいとして、府警は現時点では逮捕を見送る方針とみられる。府警監察室は取材に「捜査中で詳細は答えられないが、結果を踏まえ、厳正に処分する」としている。

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