タイトルに挑む藤井七段、師匠に与える「喜びと重圧」

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杉本昌隆八段の棋道愛楽

 ついにタイトル初挑戦、渡辺明三冠との棋聖戦五番勝負の第1局に勝利。王位戦もあと1勝で挑戦者と快進撃を続ける藤井聡太七段。その勝ちっぷりはとどまるところを知りません。

 6月4日に永瀬拓矢二冠との棋聖挑戦者決定戦を制した藤井七段。コロナ禍のさなか自粛期間が響き、一時は絶望視された最年少挑戦の記録ですが、土壇場での挑戦劇は見事でした。

 休む間もなく8日にあった渡辺三冠との勝負。こちらも堂々たる戦いぶり。一般的に若い挑戦者は初めてのタイトル戦では入れ込みすぎたり浮足立ったりして、なかなか自分の将棋が指せないものですが、藤井七段には当てはまりません。終始落ち着いた指しまわしを見せ、終盤は渡辺三冠の16回連続王手をしのいでの逃げ切り勝ちでした。

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 この対局の前日、新聞記者の…

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