「日本の台所」と称された築地市場(東京都中央区)から移転し、新たな流通拠点となった豊洲市場(江東区)。初夏の今は、イワシやアユが所狭しと並ぶ。築地時代と比べると、水産物の取扱量は1割ほど減った。仲卸業者の伊藤淳一さん(66)は「市場は政争に振り回された。輸出やIT化に取り組むべきだったのに遅れた」と嘆く。
「いったん立ち止まって考える」
市場の移転予定を4カ月後に控えた2016年7月。都知事選に立候補した小池百合子氏が打ち出したのが、移転の一時凍結だった。5千億円以上を投じてすでに豊洲市場は完成していた。ただ、土壌汚染への都民の不安感は根強く、そこに応える狙いがあった。
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都知事就任の約1カ月後、小…
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