滋賀)玉木弁護士が死去 日野町事件の再審に向け尽力
新谷千布美
大津地裁で2018年に裁判のやり直し(再審)を開始する決定が出た「日野町事件」で、強盗殺人罪で服役中に75歳で亡くなった阪原弘・元被告の弁護団の主任弁護人の玉木昌美弁護士が9日病死した。64歳だった。無実を信じて約30年間、弁護を続けていた。
所属した滋賀第一法律事務所によると、玉木さんは岐阜県出身。京大卒業後、1983年に滋賀県で弁護士登録し、98年には弁護士会長も務めた。葬儀は家族と事務所関係者で営んだ。
日野町で84年12月に酒店経営の女性(当時69)が殺害された事件では、第一審が始まった90年ごろから弁護人となった。2001年からの再審請求では、裁判所に対しての代表となる主任弁護人を務めていた。
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