今年はカメムシ大発生の年 臭わず捕獲するコツを解説

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森下友貴
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 農作物や果樹などに被害をもたらすカメムシが兵庫県内で大量発生しているとして、県病害虫防除所(加西市)は、注意や対策を呼びかけている。一般に臭いにおいを発することで知られるカメムシだが、家屋などに入ってきた場合はどう対処したらいいのだろうか。

 防除所によると、一般的にカメムシなどの発生量は隔年で増減し、今年は発生が多くなる「表年」にあたる。防除所が加西市内で実施した誘引剤を使った調査では、チャバネアオカメムシは表年の過去5年分平均(約193匹)を大きく上回る1024匹が捕獲された。ツヤアオカメムシも、過去5年分平均の4・9匹の約20倍にあたる99匹が捕獲されている。県は5月28日には病害虫発生予察注意報を出した。

 通常、カメムシは6月から8月にかけて産卵期を迎え、世代交代をする。生まれたカメムシは1カ月ほどで成虫になる。秋から冬にかけては寒さをしのごうと暖かい人家などへ入り込んでくるケースも多い。防除所の担当者は「冬の気温が高かったため、多くの成虫が越冬して生き残ったのではないか」と推察する。

 カメムシが主食としているのはスギやヒノキの実だが、それらは6月下旬ごろに実ができる。この時期は寒さをしのぐためではなく、食いつなぐために農家や果樹園に現れ、梨や桃の果汁を吸うことが多い。

 加西市内の梨園では5月上旬からカメムシの成虫が発見されており、被害も確認されている。対策として県は、果実に袋をかけ、薬剤を散布することなどを呼びかけている。

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