さあ仕切り直しだ――。中断していたサッカーJ1が7月4日に再開する。各クラブは第1節を戦った2月下旬を最後に公式戦から約4カ月遠ざかることになる。練習すら制限される中、生まれた時間をプラスにとらえたチームもある。

拡大する写真・図版練習で汗を流す鹿島DF内田(右)(C)KASHIMA ANTLERS

 元日の天皇杯決勝で神戸に敗れ、昨季は無冠に終わった鹿島。1月下旬にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフを控えていたため、今季は十分な休養を取れないまま、1週間後の同8日から一部選手が始動した。加えて新監督にザーゴ氏を迎え、新人を含む11選手が加入するなど、めまぐるしくメンバーが入れ替わった。

 今季、大胆に新しいスタイルを模索する方針だったが、戦術をきっちり浸透させる時間はなかった。日本勢として初めてACLプレーオフで敗退。その後も公式戦で連敗を喫し、不調に陥っていた。

拡大する写真・図版練習で汗を流す鹿島MF永木(C)KASHIMA ANTLERS

 MF永木はこういう状況だからこそ、この中断期間を「プラスに考えるしかない」と言い切る。5月28日に再開した全体練習の初日から、守備での細かな立ち位置などを確認。ゲーム形式の練習も多く採り入れられ、「ザーゴ監督のやりたいことをしっかり理解し、みんなで話し合う時間もある。この期間を大事にしないといけない」(永木)。今季、主将に就任したMF三竿は「(サポーターに)挑戦する姿を見てほしい」と話す。

 クラモフスキー新監督の下で大…

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