「コロナと3回言った。警察対応は過剰」逮捕の男を取材

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柏樹利弘 小松万希子
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 なぜ「コロナ」と発言したのか。記者が愛知県警に逮捕された容疑者を取材した。

 「酒に酔っていた。まさかここまでの騒ぎになるとは」

 こう話すのは、名古屋市のマッサージ店で受付の台を指さし、「これコロナ」と発言して業務を妨害したとして、威力業務妨害容疑で逮捕され、その後釈放された男(78)だ。

 朝日新聞の取材に応じた男は、小柄でハンチング帽をかぶっていた。記者の質問に、かすれた声で主張した。

 男によると、4月のある昼、ラーメン店で日本酒1合を飲み、運動をかねて商店街を散歩した。コロナの影響による営業自粛で軒並み閉店。独り言を言いながら歩いた。

 「ここも閑古(かんこ)か、コロナか」「コロナか」「コロナ」

 この発言を、マッサージ店の店員が聞いていた。店が入るビルの管理会社が最寄りの警察署に通報。県警の捜査員らが防護服を着て出動した。店の周辺は消毒され、入場も規制された。防犯カメラの映像などから男が浮上し、逮捕されたのは約1カ月後のことだ。

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 男は取材に、「手に持った杖…

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