北京の市場でクラスターか 外出禁止?敷地内には数十人

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北京=高田正幸 西村大輔
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 新型コロナウイルスの脅威が去ったと思われていた北京で、再び大量の感染者が出た。クラスターが発生したとみられる農水産品市場は封鎖され、周辺の11の団地の出入りも禁じられた。時計の針を巻き戻したかのような光景に、住民らは戸惑っている。

 感染者の立ち寄り先で、13日未明に封鎖されたばかりの新発地卸売市場を記者が訪れると、周辺を多数の警官が巡回し、一部の道路は通行止めになっていた。

 市場の出入り口では武装警察が警戒。敷地内では、外出を禁じられたとみられる数十人の人びとがマスク姿で外を眺めていた。

 公式サイトによると、市場は100ヘクタールを超える敷地に約2千の業者が軒を並べ、野菜や果物、肉類や水産物などの食材が取引されていた。「北京の買い物かご」と呼ばれるなど、市民の食生活を支えてきた巨大市場だ。

 近くの団地もこの日から24時間態勢で出入り口に守衛が配置され、外出が厳しく制限された。出入り口では、宅配サービスで購入した食品を受け取ろうとする住民の姿も。自治会職員とみられる人が密集しないよう呼びかけ、一部の住民と口論になっていた。40代の男性は「数カ月前に戻ったみたいな警戒態勢だ」と話す。

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 近くのスーパーも営業を取り…

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