奈良)皇族も使った戦前の駅舎、JR畝傍駅を観光資源に

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清水謙司
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 奈良県橿原市のJR畝傍(うねび)駅は、昭和天皇ら皇族も使った戦前の貴重な木造建築だ。老朽化にともない、JR西日本が建て替えを検討してきたが、市に譲ることを提案した。市は、観光振興の拠点などとしての民間活用を軸に、駅舎の生きる道を探っている。

 駅舎は社寺風の木造平屋で、1940年に建てられた。皇族が神武天皇陵や橿原神宮などを訪れた際、休憩室として使った貴賓室も残っている。鉄道ファンや歴史好きの間では、知る人ぞ知る存在だ。現在は無人駅となっている。

 JR西日本によると、老朽化した駅舎の建て替え工事を検討していた。一方、市は、畝傍駅を含む中心市街地で、にぎわいをつくり出すための基本計画をつくった。これを受け、同社と市が協議し、駅舎を無償譲渡できる枠組みができた。同社は今年度中に譲り終えることを目指している。

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 市は駅舎を「歴史のある建物…

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