6歳の夏、爆心地から10キロで「黒い雨」を浴びた広島市西区の森川高明さん(81)は、2年前に「被爆者」となった。がんを患ったことで、もともと持っていた「第一種健康診断受診者証」が「被爆者健康手帳」に切り替わったのだ。国内外で証言を続ける森川さんに、胸の内を尋ねた。
疎開先で肺炎になり、河内村(現・広島市佐伯区)の医院の病室で迎えた1945年8月6日午前8時15分。
突然東の空が光り、爆風が病棟のガラスを突き破った。とっさに姉と自分に覆いかぶさった母は念仏を唱えだした。6歳の少年は、母が作ったおかゆにガラス片が飛び散ったことを嘆いた。
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しばらくすると、焼け焦げた…
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