金城学院大に初の女性学長 OGが生涯学び続ける拠点に

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佐藤剛志
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教育ひろば

 名古屋市の金城学院大学でこの春、設立から70年を超える歴史で初の女性学長となる小室尚子学長(67)が就任した。同大学は東海地方の代表的な女子大学として、椙山(すぎやま)女学園大、愛知淑徳(しゅくとく)大(95年から共学化)と共に、地元で「御三家」「SSK」などと呼ばれて長く親しまれてきた。女性が学長に就いたのは、3大学を通じても初めて。小室学長は、自らの専攻分野でもあるキリスト教を教育の原点に置き、卒業生が生涯にわたって学び続ける拠点にしたいと意欲をみせている。

 金城学院は1889年、米国人女性宣教師のアニー・ランドルフが開いた小さな私塾が起源。以来130年にわたり、福音主義キリスト教に基づく教育を実践してきた。大学は1949年に設立され、文・生活環境・国際情報・人間科学・薬の5学部で約5千人が学ぶ。来春には看護学部の開設も予定する。

 小室学長は昨年11月に次期学長に決まった時を「思いもよらないことで、責任の重さを実感した」と振り返る。古き良き金城学院の歴史を知ることや、他の女子大での勤務経験などが期待されたのではないかと感じている。「キリスト教には神の『召命(しょうめい)』という言葉がある。母校のため、自分にできる働きをするよう託されているような思いもあった」と話す。

 これまで10人の学長はすべて男性だった。「初の女性学長」について、「現在の社会の傾向や、今度は女性が就いた方がいいのではないかといった偶然が重なった」と控えめだ。

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 卒業生からは、OGの学長誕…

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