「母さんの 料理がコロナで…」  休校の日々を川柳に

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三嶋伸一
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 「新入生紫陽花(あじさい)咲く頃初登校」――新型コロナウイルスの影響で春から続く休校中の出来事や思いを、千葉県立国府台高校(市川市)の1年生約120人が約300句の川柳につづった。始まらない学校に外出できない生活、自宅での親との交流などを、新鮮な感覚で切り取っている。

 同校で現代社会を教える大塚功祐(こうすけ)教諭(38)が5月、今回の経験を生徒自身の言葉で残そうと、担当する1年生に「最近のニュースや報道で川柳を作ろう」との休校中の課題を出した。作品はメールで送ってもらい、学校再開後にクラスごとに発表することにした。

 冒頭の作品は堀口佳之君。休校中は毎日、自宅からランニングに出かけた。自宅前には桜の木と紫陽花が植わっている。「これまでは桜を見て新学年を迎えたけれど、今年は紫陽花なんだなと思って」と、自らの姿を詠んだ。

 長い自宅生活となった生徒たち。「巣ごもりで落ちる筋肉つく脂肪」と書いた吉澤麻実さんは中学時代、バレーボール部員だった。「4月には体重がやばいと思い、毎日2時間歩くようにしました」と笑う。早く部活を始めたいという。

 友達と会えない寂しさを、藤田遼(はる)君は「友達とラーメン食べる日夢に見る」に込めた。「中学では友人と豚骨ラーメンを食べに行くのが楽しみだった。また行きたい」

 塚原颯一朗(そういちろう)君は、ニュースで感染者数が流れるたびに両親と一喜一憂していたことを「在宅で親よりニュースを語る俺」と詠んだ。「休校中はいつもより親と話せた気がします」

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