山口)映画「四日間の奇蹟」佐々部監督 角島に宿る思い

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貞松慎二郎
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 山口県下関市の角島(つのしま)が舞台の映画「四日間の奇蹟(きせき)」が公開されたのはちょうど15年前の6月だった。島にはゆかりのスポットがあり、新型コロナウイルスの影響で臨時休業中だったが、今月から再開した。3月31日に62歳で死去した下関出身の佐々部清監督が作品に込めたメッセージを思い巡らしながら、島へ渡った。

 キラキラと光る海の上を一直線に延びた角島大橋。何度見てもすがすがしい気分になる絶景だ。作品の冒頭、吉岡秀隆さん演じる主人公が車を走らせながら「すっごいなぁ」と漏らす。エメラルドグリーンの海にやはり目を奪われた。

 療養センターの設定でロケに使われた「つのしま自然館」では、休憩スペースに佐々部監督や俳優陣がサインした木製テーブルがある。作品を紹介する写真パネルも展示し、台本の「準備稿」も閲覧できる。

 訃報(ふほう)を知り、花束…

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