読者1億人のブログに「不可解」な攻撃 武漢の作家は…

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上海=宮嶋加菜子

 昨日、友人と外に食事に出た時、マスクを忘れるほど街は平穏を取り戻している。その一方、ネット上では「中国の負の面を西側諸国に売り渡した」と、私への批判の暴風雨が吹き荒れている。私はただ、自分が見聞きし、心が感じたことを書いただけなのに。本当に不思議で仕方がない。

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 昨日、友人と外に食事に出た時、マスクを忘れるほど街は平穏を取り戻している。その一方、ネット上では「中国の負の面を西側諸国に売り渡した」と、私への批判の暴風雨が吹き荒れている。私はただ、自分が見聞きし、心が感じたことを書いただけなのに。本当に不思議で仕方がない。

 世界で最初に新型コロナウイルスの感染が拡大し、2カ月以上にわたる都市封鎖が続いた中国湖北省武漢市。封鎖下の街にとどまり、日々の暮らしや社会への思いをつづった日記をネットで発表した地元の女性作家、方方(ファンファン)さん(65)が今、国内で激しいバッシングにさらされている。

 武漢封鎖の2日後から連日ブログに投稿された日記は、市民目線を貫きつつ、時に政府の対応への疑問や批判も臆せず書いた。「真実を伝えている」と支持を集め、読者は国内外に1億人超とも言われた。

 背景には感染拡大に早くから警鐘を鳴らしながら処分され、後に新型肺炎で亡くなった医師・李文亮氏のケースなど、当局への不信感もあったとみられる。

 批判は苛烈(かれつ)を極める一方だ。一体なぜなのか、なんとも不可解な事態だ。

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 風向きが変わったのは、日記…

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