米経済が2月から景気後退入り コロナの影響で急失速

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ニューヨーク=江渕崇
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 米国景気の転換を判断する全米経済研究所(NBER)は8日、米経済が今年2月に景気後退(リセッション)入りした、と認定した。リーマン・ショック後の2009年6月に始まった景気拡大は、記録の残る19世紀半ば以降で最長となる128カ月続いたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で急失速した。

 著名経済学者でつくるNBERは、感染防止のため経済活動が停滞した今回は従来の景気後退とは異質だと指摘。「雇用と生産がかつてない勢いで落ち込み、経済の幅広い領域に影響が及んだ」として、外出禁止令などが全米に広がった3月より前、世界的に感染拡大が広がっていた2月からの景気後退入りを認定した。

 景気後退を判断するには、経済活動が数カ月以上縮小したかどうか、様々な指標で確認する必要があり、認定まで1年近くかかることもある。経済の落ち込みが急激だったことから、今回は異例の「スピード判定」となった。

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