奈良)「地域猫」殺処分が激減 生駒市

有料記事

伊藤誠
[PR]

 飼い主がいない「地域猫」の殺処分ゼロをめざしている奈良県生駒市は、猫の避妊・去勢手術費用の全額負担を始めた昨年10月から今年3月末までの昨年度後半、殺処分が2匹にとどまったと発表した。地域住民らの協力で手術件数が伸び、保護されるケースが増えたことが大きな要因だ。

 市環境保全課によると、猫の避妊・去勢手術件数は、2017年度21匹、18年度122匹、19年度は162匹。一方、処分(譲渡含む)されたのは、17年度33匹、18年度49匹、19年度は9月までが13匹、10月以降が2匹の計15匹だった。

 手術費用は、猫の適正管理を目的に市に寄付された「ふるさと納税」を財源にしており、18年度約570万円、19年度は約1200万円の寄付があった。猫の捕獲や動物病院への搬送、術後管理の中心になっているのは市民ボランティアや各自治会で、住民からの相談を受けて計画を作り、市に申請する仕組みだ。捕獲が必要な場合、市から捕獲器を借りることもできる。

ここから続き

 市内には、市が募った市民ボ…

この記事は有料記事です。残り349文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら