縄文の石偶にギザギザ模様 3次元計測で初めて確認

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編集委員・中村俊介
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 愛媛県久万高原町(くまこうげんちょう)の上黒岩岩陰(かみくろいわいわかげ)遺跡で出土した1万4500年前(縄文時代草創期)の石偶(せきぐう)に、これまで知られていなかったノコギリ状の文様が多数あることが、中園聡(さとる)・鹿児島国際大教授らの研究チームの3次元計測でわかった。1万年以上前の人類の精神世界に迫る発見だ。

 石偶は石でできた人形(ひとがた)の人工物。この遺跡は1960年代に発掘調査され、下半身にすだれ状の微細な線を縦に何本も彫り込むなど、国内でも類例のない線刻石偶13点が出土したことで知られる。いずれも長さ数センチで、一部には髪や乳房らしい表現もあり、出産時のお守りともいわれる。

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 その線は浅く肉眼で確認しに…

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