選手エアタッチ、応援は画面越し コロナ時代のプロ野球

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 プロ野球が19日、3カ月遅れで開幕する。新型コロナウイルスの感染を防ぐため、選手らは接触を極力避けるなど新しいスタイルで試合に臨み、当面の間は観客を入れないため応援風景も変わる。コロナ時代のプロ野球はどうなるのか。

生還しても距離保ち「エアタッチ」

 2日に始まった練習試合。東京ドームであった巨人戦で逆転の2点本塁打を放った西武の外崎修汰選手(27)は生還すると、ベンチ前でチームメートから祝福を受けた。ただ、手を合わせず、距離を保つ「エアタッチ」だ。外崎選手は試合後、「打ち合わせはなく、あのような形になった。ハイタッチをしたふりをすると意外とした感じになる。ベンチも盛り上がってくれます」と語った。

 京セラドーム大阪で3日にあったオリックス戦でも、五回に本塁打したソフトバンクの柳田悠岐選手(31)は本塁に戻ると次打者と互いに敬礼するだけ。ベンチ前は通り過ぎ、「密」にならないようカメラマン席の椅子に座った。

 ウイルスの感染を防ぐため、現場では日本野球機構(NPB)が作成しているガイドラインに沿って対応している。素手で触れ合う行為は控えるほか、ベンチでは選手同士が間隔を空ける▽試合中につばを吐かない、手をなめない▽投手交代などでマウンドに集まる際は、できるだけ間隔を空けることなどが盛り込まれている。DeNAはベンチ内に「×」印を貼って距離を保った。

 球審はマスク姿でストライクなどをコールし、ベンチでも多くの監督がマスクを着用していた。西武の辻発彦監督(61)は「万が一、開幕を迎えられないとなると、つらい。でもマスクをしていたら、ベンチで何を話しているか(テレビなどで)分からないから、いいかな」と話した。井上翔太藤木健

「応援、できることがない」

 「応援したいのは山々だけれど、できることがない」。中日ドラゴンズ応援団の男性団長(32)はそう寂しがる。プロ野球史上初となる無観客試合では応援団もスタンドに入れない。

 7月10日以降は政府の指針…

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