千葉卓朗
トヨタ自動車は5日、中国の大手完成車メーカーなど5社と、水素燃料で走る燃料電池車(FCV)の中国向けシステムを共同開発する新会社を年内に中国・北京に設けると発表した。環境規制が強まる中国では、燃料電池で走るトラック・バスへの期待が高い。トヨタは中国でも「仲間づくり」を進め、FCV開発を加速させる狙いだ。
新会社の出資比率はトヨタが65%で、35%を中国の5社が出す。中国第一汽車や広州汽車集団などトヨタとつながりが深い大手に加え、日産自動車やホンダと合弁会社をつくる東風汽車集団も加わる。新会社は2020年代前半にも中国の環境規制に適した燃料電池システムを開発し、各社の商用FCVに載せることをめざす。
中国政府は、電気自動車など新…