静岡ホビーショー中止 プラモファンが見せた聖地への愛

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矢吹孝文
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 新型コロナウイルスの影響による「静岡ホビーショー」の中止を惜しんだ模型ファンが、開催予定日だった5月16~17日にインターネット上で模型イベントを開いた。参加したファンが共通して口にしたのは、プラモデルと「模型の街・静岡」への愛着だった。

7万人のイベント、コロナで中止

 静岡ホビーショーは毎年5月に静岡市である国内最大級の模型見本市で、メーカーの新商品展示や商談会、小中高校生の体験イベントや、ファンが自信作を持ち寄る合同作品展が行われて例年約7万人が参加する。今年は、業者限定の日や学生招待日を含めて5月13~17日に開かれる予定だったが、コロナの影響で2月に中止が決まった。

 ホビーショーの一般公開が始まるはずだった5月16日の午前9時。インターネット上のライブ企画「お家でホビーショー」の配信が始まった。静岡ホビーショーの主催者は無関係で、模型が趣味のお笑い芸人による「吉本プラモデル部」、ホビー情報を紹介するネット放送「TOYラジ」、大阪府の模型店が配信する「タケチャンネル」による自主企画だ。

 三つのチャンネルが並行して、2日で約20時間の生放送。数十人の出演者は、全員が自宅やオフィスからリモートで参加した。出展するはずだったメーカー担当者は新商品を紹介し、プロのモデラーはトークライブや塗装の実演をした。出演者たちは模型談議に参加しながら2日かけてプラモデルを作り、視聴者がツイッターに投稿する作品もリアルタイムで紹介された。

 コンセプトは「静岡ホビーショーの雰囲気を少しでも再現すること」。午前9時~午後5時の配信時間も実際の日程にあわせたもので、配信の最後は、静岡県外から来るファンの多くが味わう「炭焼きレストランさわやか」のハンバーグを焼く画像で締めくくった。

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