「いってらっしゃい」 日常戻るまで走り続ける無料バス

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金子和史
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 新型コロナウイルスの感染を気にせず、安心して通勤してもらいたい――。そんな思いで、東京都東村山市から都心に毎日、無料バスを走らせる会社がある。3月の運行開始から2カ月半。緊急事態宣言が解除された後も、「感染リスクが減ったわけではない」と当面は運行を続けるという。

 5月26日早朝の西武新宿線東村山駅。大型バスに、新聞やコンビニの袋を手にしたマスク姿の乗客が次々に乗り込んでいった。

 この無料バスは、東村山市で路線バスや貸し切りバスを手がける「銀河鉄道」が3月から始めた。緊急事態宣言の解除から一夜明けたこの日は、20人を乗せたバスが、午前6時に出発し、約2時間かけて東京駅に到着した。「ありがとうございました」「いってらっしゃい」。乗客は運転手の言葉に見送られ、足早にオフィス街に向かった。

 品川区の金融会社で働く沢口泰晴さん(55)は「無料バスをやってくれる会社はほかにない。本当にありがたい」。ぜんそくや糖尿病を抱え、感染すれば重症化するリスクが高まるのではと不安だったという。

 港区の金融会社勤務の男性(53)もオンラインの決済システムを使うためにテレワークが難しく、週4回、このバスを使う。「宣言が解除されたとはいえ、バスの方が安心だ」

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 無料バスは、山本宏昭社長(…

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