新型コロナ、糖尿病やがん患者の治療にも影響大 WHO
ウィーン=吉武祐
世界保健機関(WHO)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大は、糖尿病、循環器疾患など非感染性の病気の患者の治療に対し、悪い影響をもたらしていると指摘する報告書を発表した。5月中に世界155カ国の政府から得た回答を分析した。
調査によると、77%の国が、新型コロナの感染拡大で非感染性の病気の治療が影響を受けたと報告。高血圧の治療に影響があったと回答した国が53%、糖尿病が49%、がんが42%、循環器疾患が31%あった。影響は、①新型コロナ患者の受け入れで他の患者の受け入れを制限せざるを得なかった②健康診断が中断された③ロックダウン(都市封鎖)で交通手段が停止された――などだった。
また、イタリアは病院で亡くなった新型コロナ患者のうち、67%が高血圧、31%が2型糖尿病を患っていたと報告。非感染性の疾患を持つ人が特に危険であることを改めて指摘した。
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一方、58%の国で医師が通…
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