「地上の太陽」作るシミュレーション でたらめが支える

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勝田敏彦
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現場へ! 乱数の世界へようこそ③

 広島大学教授の松本真(まこと)(55)が考案した「メルセンヌ・ツイスター乱数」などの疑似乱数は、実際には実験できないことや観察できないことをコンピューターの中で再現する、数値シミュレーションで広く使われている。

 岐阜県土岐市にある核融合科学研究所。ここでは、太陽の内部で起きている、核融合反応を人工的に起こして発電する核融合炉の研究が行われている。目指すのは「地上の太陽」。地上に太陽を作ろう――という研究だ。

 「高校生のとき、一般向けの科学書を読んであこがれたんです」

 オンライン会議システムを通じて、同研究所准教授の佐竹真介(さたけしんすけ)(45)は言った。将来石油が枯渇するのではと懸念されていた時期で、「エネルギー問題を解決するには核融合炉開発だ」という熱い思いでこの道に進んだという。

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